旅1日目:東京→盛岡→乳頭温泉

11月19日水曜日、草木も眠る丑三つ時にそろりそろりと家を出発し、
福島のひいおじいちゃんおばあちゃんと環のご対面帰省を兼ねた、4泊5日の東北旅行へいってきました。

さすがに夜中だけあって、タマはチャイルドシートでぐっすり眠っていましたが、明け方休憩で立ち寄ったサービスエリアでは大分ご機嫌に笑顔を振りまいておりました。

約7時間かけて、昼前には今日最初の目的地である盛岡に到着。
盛岡の目的は、宮沢賢治ゆかりの光原社への訪問、趣味である伝統工芸のひとつである岩手県名産南部鉄器のお店見学、盛岡グルメであるじゃじゃ麺、冷麺を堪能する事です。

雪が少しずつ降り始めた頃到着した憧れの光原社では、
お庭の紅葉がちょうどよく色づいている頃で、溶けた雪の水滴の効果もあってか、非常に艶っぽく、色鮮やかな、今年見た中では一番美しい紅葉でした。


併設の可否館という名の喫茶店も、年月の堆積した木目の家具や壁の深い色と、暖色のあたたかさが印象的なステンドグラスで構成されたこじんまりとした居心地のいい空間でした。
名物のくるみクッキーをおともに、一杯ずつ丁寧にいれてくれる珈琲や紅茶をいただいて、すっかり暖をとりました。

車に戻ったタマもご機嫌です。


今日のメインイベントである、
我が温泉好き夫婦待望の、乳頭温泉鶴の湯。
秋田県田沢湖界隈にありますが山深き場所でかなりの積雪が想定されたため、車は避けて盛岡駅から在来線にのり、更に田沢湖駅からバスにのって、約3時間かけて到着致しました。

予想通り、かなりの積雪量で、田沢湖駅についた時には界隈は真っ白。
本日の宿泊場所である「鶴の湯別館 山の宿」は、更に山深く入って行った場所に立地しているため更に激しい雪で、まさに一面銀世界、でした。

鶴の湯別館 山の宿は、鶴の湯本陣から、源泉が5つあるうちの一つ、「白湯」をひいており、硫黄臭たっぷりの乳白色の湯が楽しめました。
突然降りはじめたこの雪、更には平日という事もあってなんとこの日は貸し切り!
夜ご飯は囲炉裏を囲んで、
つけ合わせ(きのこ煮浸し、ふきの煮付けなど)
岩魚の塩焼き、
野菜やきのこ、豚肉の炭火焼、
鹿肉のユッケ、
山の芋の揚げ団子、
山の芋鍋、
手打ちそば、
デザート:麹をつかった手作りアイスと梨
と、山の幸盛りだくさん。
身土不二。土地でとれたものをひとつひとつ素材をいかして丁寧に調理されており、薄味で、とても美味しくいただきました。

タマは生後2ヶ月で初温泉。
源泉掛け流しの湯は少し熱かったのですが、いつも通り少したれ目のゆったりくつろいだ顔で、ゆっくりリラックスしていました。

長くてとても濃い、充実した一日でした。


by 母